スニーカーなどのキャンバス生地で出ている靴は自宅で洗うことができますが、スエードや本革の靴は自宅で洗うと素材を傷めてしまう可能性があります。
クリーニングと一緒に靴の修理サービスを提供している業者もありますので、お気に入りの靴や長く履きたい靴はクリーニング店に出すのがおすすめです。
靴のクリーニングにかかる日数や料金相場、クリーニングに出す際の注意点や業者の選び方などをご紹介します。
目次
【靴を洗う頻度】自宅で洗える靴はこまめに洗うのがおすすめ
靴を履く頻度にもよりますが、靴を洗う頻度の目安は下記のとおりです(同じ靴を毎日履く場合の目安)。
靴の種類 | 靴を洗う頻度の目安 |
---|---|
スニーカー | 1週間~2週間に1回程度 |
色落ちしやすいスニーカーなど | 2週間~1ヶ月間に1回程度 |
パンプスやブーツなど | シーズンごと |
自宅で洗えるような靴は1週間~2週間に1回ほどのペースで洗い、自宅で洗えない靴はシーズンの終わりにクリーニングに出すのがおすすめです。

ブーツやパンプスを毎日履くという方は、シーズンごとではなく、汚れやにおいが気になったら洗うようにしましょう。
汚れをそのままにしていると黄ばみ、におい、カビの原因になる
毎日同じ靴を履いていると傷みも早くなりますが、臭いや汚れも気になってきますよね。
汚れをそのままにしていると、汗や汚れがシミとなり、黄ばみの原因になってしまいます。
気が付いたら真っ白なスニーカーが黄ばんでいた、なんてことはありませんか?
黄ばみが出ているようであれば、汚れがシミになってしまった証拠です。
パンプスやブーツなどは、最低でもシーズンの終わりに洗ってから保管するようにしましょう。
洗わずに次のシーズンまでしまっておくと、簡単に自宅で洗えないような靴はワンシーズンごとにクリーニングに出すのがおすすめです。
そのままにしておくと、臭いや汚れが取れなくなってしまうこともあります。
久しぶりに履こうと思ったブーツがカビだらけになっていた、なんてことがないよう、シーズン後はクリーニングに出してから保管するようにしましょう。
なかなか洗えない靴は、自宅ではクリーナーを使い外側だけを磨くなど、日々のお手入れをすることも大切です。
靴のクリーニングにかかる日数・料金相場
靴のクリーニングは店舗型、宅配型、どちらのクリーニングも利用することができます。それぞれのかかる日数や料金の相場をご紹介します。
店舗クリーニングの場合
料金相場:2,000円~8,000円程度
かかる日数:4日~2週間
宅配クリーニングの場合
料金相場:2,000円~8,000円程度
かかる日数: 2週間~1ヶ月(最短コースでは5日という店舗もあり)
店舗型、宅配型とも料金の相場はほぼ変わりません。ただ、お店によって金額も変わってくるため、事前の料金確認も大切です。
安く仕上げたいという方は送料が含まれているかどうかも確認しておくと良いでしょう。
かかる日数については、こちらもお店によって変わってきますが、店舗型は往復の宅配がない分安く仕上がる傾向にあります。
急いでいる場合は店舗型のクリーニングを利用するのも良いでしょう。
靴をクリーニングに出す際の注意点、クリーニング業者の選び方
靴をクリーニングに出す際の注意点、業者の選び方をご紹介します。靴をクリーニングに出す前にご確認ください。
靴をクリーニングに出す時は、以下の4点に気を付けましょう。
対応している素材を確認する
靴にカビやひどい汚れなどないか
穴や傷、ほつれなどがないか
ブランドの取扱いはあるか
対応している素材を確認する
まず、クリーニングに出そうといている靴の素材をクリーニング店で扱っているかを確認しましょう。
特殊な素材は対応していない場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
対応していない素材の靴を送ってしまうと、返品の際の送料も負担しなければいけないケースもあります。
サイトに記載がない場合は直接問い合わせてみても良いでしょう。
靴にカビやひどい汚れなどがないか
靴の汚れはクリーニングで落とすことができますが、ひどい汚れやカビはすべて落とすことができない場合もあります。
しみ抜きなどを別途依頼した方が良いケースもあります。
穴や傷、ほつれなどがないか
靴を長く履いていると、汚れだけでなく、キズや穴、ほつれなども出てきてしまいます。
傷やほつれなどがある場合、クリーニングをするとさらにひどくなってしまう可能性もあります。
中には靴の修理をしてくれる業者もありますので、キズやほつれなどがある場合は修理も一緒に依頼しても良いでしょう。
ブランドの取扱いはあるか
クリーニング業者によっては取り扱いブランドに制限がある場合があります。
大手の業者であれば、幅広く対応していますが、中には制限を設けているところもありますので、クリーニングに出す靴のブランドは確認しておきましょう。
このような点を確認し、対応しているクリーニング業者を選ぶのが良いでしょう。
また、仕上がりまでの日数、価格、保管サービスの有り無しの検討も忘れないようにしたいところです。
また、クリーニングから靴が戻ってきたら、カビやシミの発生を防ぐためにも、ビニールやエアキャップなどのカバーは外すようにしましょう。
通気性の良い不織布をカバーにする、シューキーパーを使い保管するのがおすすめです。
靴のクリーニングができる宅配クリーニング業者
靴のクリーニングができるクリーニング業者は数多くあります。
宅配に対応している業者をご紹介します。
くつリネット
宅配クリーニングで名が知られている「リネット」も靴のクリーニングサービスを展開しています。
スタンダードコースでは4足セットで4,980円から、さらに初めてご利用の場合は30%オフになるキャンペーンも実施しています。
年間実績は35,000件以上、最短14日でのお届けが可能です。消臭・除菌、起毛ブラッシングなども含まれているため、大切な靴のお手入れにおすすめです。
ベルメゾン
「ベルメゾン」は衣類や布団の宅配クリーニングを行っていますが、靴やブーツのクリーニングにも対応しています。
素材に合わせてプロが1足ずつ手洗いするため、気になるニオイや汚れもきれいにすることが可能です。
小さな傷や色あせなどがある場合は簡易補色サービスも提供しています。
保管サービスや最短5営業日での返送が可能なお急ぎ便も用意されています。急ぎの場合は利用してみると良いでしょう。
せんたく便
「せんたく便」では衣類のクリーニングの他にも、ビジネスシューズやブーツ、パンプス、スニーカーなどあらゆる靴のクリーニングを行っています。
靴専用の洗剤で洗浄、職人の手により1点ずつ調色し手作業で色補正を行います。
少し疲れてしまったビジネスシューズや本革の靴は生き返ったような色合いに。
はっ水加工やビジネスシューズ、ピンヒールの修理オプションも利用可能です。
DEA(デア)
オゾン水での靴クリーニングを行っている宅配クリーニングの「デア」。
オゾン水での靴の水洗いはニオイの原因となる汗を取り、革靴やブーツでも縮みや型崩れを起こすことなく靴をきれいにすることが可能です。
また、色あせた靴の染め替えや靴やブーツの修理なども行っています。クリーニングプラス修理を希望されている方にはおすすめの宅配クリーニングです。
美靴パック
靴のトータルメンテナンスを請け負う「美靴パック」。
どんな靴やブーツも新品のような仕上がりになると評判です。
料金はブーツなど靴2足で5,500円。単品でクリーニングを依頼するよりも、2足で依頼する方がお得になります。
はっ水加工や最適仕上げ(傷隠しやシミ落ち)などのオプションも必要に応じて利用すると良いでしょう。
職宅便(職人工房)
靴やバッグなどの修理をメインに行っている「職人工房」。
「職宅便」という靴のクリーニングサービスを展開しています。
パンプスや紳士靴、ブーツなどに対応。
除菌・消臭に効果のあるオゾンシャワーを行い、色あせや傷、擦れなどがある場合は色補正を行います。
バッグの修理やカラー補正も行っているので、靴と一緒に依頼するのも良いでしょう。
靴専科
「靴専科」ではバッグや靴のクリーニングを提供しています。
靴専門店なので、専門知識と経験豊富なスタッフが対応しています。
つま先やかかとなどの修理やリカバリー、ソールの補強など靴の修理の腕にも定評があります。
全国に店舗がありますが、配送サービスも行っているので、全国どこにいても利用することが可能です。
近くに店舗がある場合は一度相談に行っても良いでしょう。
Riat!(リアット)
「リアット」では靴・バッグのクレンジング&ケアを行っています。
専用のクリーナーで汚れを落とし、補色や磨きを行うサービスです。
状態や素材に合わせて最適な仕上げをし、きれいが長持ちするように減菌・消臭加工を施します。
全国に店舗がありますが、往復送料無料で宅配サービスも利用可能。
丸洗いコースは3足で1,980円となり、1足660円。
とてもリーズナブルな値段設定です。
もちろん、パンプスやブーツなどの靴磨きも入ったコースも2,745円から提供しています。
上記のうち、保管もできる宅配クリーニングは?
衣類や布団のクリーニングだけでなく、靴もクリーニング後に保管サービスを利用することができます。
冬物の靴など、しばらく履かない靴は保管サービスを利用することでシューボックスがすっきりしますね。
保管サービスが利用できるクリーニング業者をご紹介します。
- くつリネット:プラス1,000円で最大9ヶ月保管することが可能
- ベルメゾン:長9ヶ月の保管サービスはクリーニングと併せて1足4,590円から
- せんたく便:最長7ヶ月の靴の保管サービスを利用することができる
- 美靴パック:1足600円で最長9ヶ月靴を補完することが可能
(6)靴をクリーニングに出す際に、余裕があれば追加しておきたいオプション加工は?
消臭・除菌加工、撥水加工はもともとのプランに含まれている場合もありますが、別途オプションとして追加可能な場合もあります。
必要に応じて依頼すると良いでしょう。
その他、ビジネスシューズやパンプスのかかとなど、簡単な靴の修理なども対応している業者もありますので、クリーニング時に一緒に依頼するのも便利です。
靴をクリーニングに出すときの注意点や業者の選び方、かかる日数や料金相場をご紹介しました。
宅配型と店舗型に大きな違いはありませんが、宅配型で利用できる保管サービスは非常に便利なサービスです。
かさばりがちな冬物のブーツや靴は環境の整った保管ルームで保管することでカビの発生なども防ぐことが可能です。
修理などのオプションを利用できる業者もありますので、靴の状況を確認し、最適なサービスを選ぶようにしましょう。